特集は、「新・借金地獄です」。

 「日本は貯蓄大国である」といわれてきました。個人預金の総額は447兆円、1世帯当たりの平均貯蓄は1800万円あります。これだけを見れば、確かに貯蓄大国です。

ところがその多くは中高年が保有しており、20代、30代の若年・働き盛りの世代では、借金が増えています。

驚きのデータがあります。総務省の家計調査によると、過去10年、40歳未満世帯は、貯蓄(預金)が増えない一方で、負債はなんと300万円以上も増えています。デフレや雇用格差の拡大によって収入が増えないにもかかわらず、住宅ローンや奨学金の返済があるためだとみられます。

 

銀行カードローン、奨学金、住宅ローン…

新・借金地獄

 

増えた借金の代表格が大学生の奨学金です。大学の授業料は、この30年で、国立大学では2倍に、私立大学では1.5倍になり、今や大学生の2人に1人は奨学金制度を利用しています。日本の奨学金の多くは貸与方式で、卒業とともに返済期間が始まります。雇用情勢はここ数年こそ好転しているものの、正社員として就職できずに奨学金返済が大きな負担になっている若者がたくさんいます。

借り手の苦境は、貸手のビジネスチャンスでもあります。カネ余り、超低金利の中、銀行カードローンやリボ払いは貸付高を増やしています。

日本の家計が健全だといわれていた時代は過ぎました。銀行カードローン、奨学金、住宅ローン……。家計を直撃する借金地獄の姿を追っています。

「サラ金よりヤバい 銀行カードローン」「若者はなぜ奨学金返還で苦しむのか」「学生支援機構の独法化によって奨学金は“金融事業”に変わった」「ルポ 普通の女性が陥る暗闇」「住宅ローンを返せなくなったときどうする?」「破滅しないための借金術」など、日本の家計にとっての大問題、「借金」を多角的に取り上げています。