最新号の深層リポート「迫る全面禁煙社会 攻防! たばこ規制」に連動して、『週刊東洋経済』2007年1月28日号の第1特集「がんの嘘」を復刻します。日本人のがん死亡率が米国人を抜いた事実や、がんの部位別で見た死亡者数とその病因を見ていくと、「ある不都合な事実」が浮かび上がります。

日本人男性のガン死亡者が多いのは肺がん

遅れる日本のたばこ対策

喫煙者は非喫煙者に比べ、肺がん危険度が女性で12.7倍、男性では23.3倍に高くなります。食道がんでも同様に男性6.8倍、女性7.8倍とリスクが高まります。副流煙を吸う受動喫煙でもリスクが上昇します。垣添忠生・国立がんセンター総長(当時)は、「(たばこを)1箱500円に値上げして、喫煙率を半減させれば医療費は必ず減ります」と語っています。

日本のたばこ対策が遅れた一因として、「JTと医学者の“蜜月関係」を指摘。財務省が税源としてたばこ税収を優先することも、たばこ規制が進まない要因となっています。また日本が直面する未来として、「世界で広がるヤミたばこ市場」についても取り上げました。

(週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘) (週刊東洋経済プラス編集長 山川清弘)