カインズ社長を務める中で「これはまずい」と思ったことがあると振り返った土屋裕雅氏(撮影:今井康一)
現在のベイシアグループを実質的に率いているのが、創業者・土屋嘉雄氏の長男であるカインズの土屋裕雅会長だ。東洋経済のインタビューで、嘉雄氏は裕雅会長について「グループ全体をどうリードし、何を創り出すか楽しみにしている」とコメント。自身の後継者としてすでに認めていることに疑う余地はない。
グループ売上高1兆円を達成した先で、2代目としてグループをどう導くのか。「孤高のハリネズミ経営」を目指すと語る裕雅会長にベイシアグループの将来を聞いた。

 

――創業者が目標としてきたグループ売上高1兆円。それを2020年の10月に達成しました。

一番感慨もひとしおなのは、ゼロからスタートした創業者。「1兆円になったのはすごくうれしい」と本当に喜んでいた。

1970年頃に「1兆円が目標だ」と言い始めたようだが、なかなか到達しないから、いつしか1兆円と言うことすら忘れてしまったようで(笑)。ただ意識はしていたんでしょうね。達成できた1つの要因として、「分社経営をしたことが良かったんだろうな」とも話していた。

――裕雅さんから見ても、ここまでの成長は分社経営によるものが大きいと思いますか。

それだけではないと思う。