有料会員限定

高く売れる中古住宅の条件 マンション・戸建て

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

資産価値が年々下落していくのは住宅の定め。それでも中古住宅を高く売る秘訣は。

新浦安の高層マンション街は築10年以上でも人気を保持

特集「実家の片づけ」の他の記事を読む

東京ディズニーリゾートを擁する千葉県浦安市。海沿いの高層マンション街は、2000年代前半に完成した物件が多い。このエリアの中古マンションは築10年以上が経過しているのに、堅調な人気を保っている。直近で、新築価格を7%上回って売買された物件もある。

この事実を意外に感じる人もいるかもしれない。確かにJR新浦安駅周辺を中心とする高層マンション街は、かつて全国でも屈指の人気を誇った。中古価格が新築の2~3割まで値上がりするケースさえあったが、東日本大震災に伴って、浦安は広い地域で液状化。ブランドが傷ついたからだ。ある仲介業者によると「購入を希望していた夫婦の親から『なんでこんな場所のマンションを購入するのか。資金援助は断る』とまで言われるケースもあった」という。

大型開発と希少性を兼ね備えた物件が人気

にもかかわらず、中古物件が値崩れを起こしていないのはなぜか。その答えとなるキーワードが「大型開発」と「希少性」である。

新浦安駅周辺は、大型開発により街並みや教育環境などが整っている。東京駅までは快速電車を使えば16分と都心部へのアクセスにも優れるが、現在は開発が一巡。このエリアに新築マンションの供給は当面予定されておらず、流通しているのは原則中古物件だけとなっている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内