両親が亡くなった後の実家。遺品処分をはじめとする片付けは、相続した子世代の仕事になる。

ところが、実家といえど自分が長らく住んでいなかった場所を片付けるのは、想像以上に大変だ。親から遠く離れて暮らしてきた人にとっては、実家に行くだけで一苦労となる。

戦後の貧しい時代を経験した親世代には、物を捨てずに大事に残している人が少なくない。写真や手紙など、捨てるに忍びない思い出の品もどっさり出てくる。開けてビックリ親の家。相続後に待ち受ける片付けの実態を紹介する。

開けてびっくり!親の家生まれ育った実家とはいえ、独立した自分とは違う生活を長年続けてきた親の家。足の踏み場もないほど物があふれていたり、大量の未使用品が積み上がっていたり。大抵は劣化も進んでいるので、片付けていくとあちこちが傷んでいるのを見つけることも

[Case1]森脇 修さん(60代・男性)
引き取り手は一向に見つからず 解体したいが負担増にひるむ

妻が相続した実家はできれば解体したいが、固定資産税の負担を考えると踏み切れない

イラスト:ほししんいち

東京都心部に戸建ての持ち家を構える森脇修さんと、妻の真里子さん(いずれも仮名)は一人っ子同士の夫婦。若い頃はあまり意識していなかったが、壮年期を迎えて、それぞれが相続権を持つ実家が徐々に切実な問題になってきた。

まずは真里子さんの実家だ。真里子さんは新潟県佐渡市、つまり佐渡島の出身である。高校を卒業した約40年前に上京し、以来ずっと東京で暮らしている。