リニアの工事と密接な環境問題。資料や取材を基に、可能なかぎり、JR東海の取り組みをまとめてみた。

まず問題の1つは「水資源」だ。JR東海が南アルプスで計測した結果、工事後に大井川の一部で減るとみられる水量は毎秒2トン。地盤に履工コンクリートや防水シート、薬液注入をし、出水の抑制に努めるが、そうした効果は試算に反映しておらず、もっと値は小さいという。

現実に山梨の実験線の周囲で起こった“水枯れ”はどこまで把握しているのか。これに対しては「工事によって地表を流れる水が減ったところは何カ所かある」(JR東海)と認めている。そのうえで「飲料水や農業用水で困らないように、まずは応急的に代替水源を確保する」(同)と回答した。