かさい・よしゆき1940年生まれ。東京都出身。63年東京大学法学部卒、同年日本国有鉄道入社。95年JR東海社長、2004年会長。今年4月から現職。(撮影:今井康一)

──東海道新幹線は今秋で開業50周年。何がこれまで成功した要因だと振り返るか。

東海道新幹線はこれまで、死傷者を伴う列車事故ゼロという、完全な安全記録を持つ。平面交差のない専用軌道を走らせること、速度を制御するATC(自動列車制御装置)を導入することで可能になった。確実に衝突を避けられるクラッシュ・アボイダンス(衝突回避)が原則だ。高頻度・大量輸送や省エネに優れ、コストパフォーマンスもいい。欧州は19世紀に鉄道に集中投資したため、在来線と直通し、遺産を生かす形で高速鉄道が共存してきた。

──リニアは国内だけでなく、米国にも輸出しようとしている。