リニアの開業後、都市間の移動手段はどう変わるのか。品川から名古屋、大阪、広島、博多への移動についてリニア、東海道新幹線、航空機を、それぞれ時間と運賃でシミュレーションしてみた。

東京─大阪間はリニアが圧倒的に有利 [リニア開業時における各種比較]

品川─名古屋間

(注)航空機の運賃は今年5月中旬の価格より算出。※1カード会員限定
(出所)JR東海、国土交通省の資料などを基に筆者作成

名古屋までの移動は、リニアによる高速化の恩恵をそのまま受けることができる。2027年の東京─名古屋間の開業によって、品川からわずか40分で名古屋へアクセスできるようになる。リニアの料金は現行の新幹線運賃に700円程度が加算されるが、高速化のメリットのほうが上回る。東京─名古屋間を通勤する層も一定数出てくるだろう。

一方、リニアの名古屋開業で大きく影響が出てきそうなのが、中部国際空港の国際線だ。開業後は名古屋駅でリニアに乗り、品川駅で京浜急行に乗り換えれば、名古屋からほんの1時間強で羽田空港へ行くことができるからである。

今のところ中部国際空港から欧米への直行便が運航されているが、リニアが開業すれば、国際線は羽田空港へ集約される公算が高い。中部国際空港にとっては、現行の便数を確保できるかが課題となる。