海外は狙いを定めて現地化を徹底している

出澤 剛 LINE 取締役COO

(撮影:尾形文繁)

海外でのユーザーが加速度的に伸びている。今年に入って、楽天がバイバー(Viber)を、フェイスブックがワッツアップ(WhatsApp)をと、モバイルメッセンジャーアプリの会社が立て続けに買収されている。メッセンジャーアプリはスマートフォン時代の本丸のサービスであることが、ユーザーだけでなく、ビジネスの方々にも理解され始めている。特にワッツアップは先行する偉大な先輩で、同社が強いのは今に始まったことではない。

以前の海外展開は、それぞれの地域での自発的な成長に頼っていたが、そのフェーズは終わった。今は狙いを定めて行っている。シェアが取れている国・地域ではサービスの多様化を進めている。ナンバーワンになれるかどうか、まだわからない国も数多くあるので、そこはグループの総力を挙げて取り組んでいく。ある国で成功した手法をほかの国に横展開することもしているが、徹底したローカライズ(現地化)を基本にしている。たとえばマーケティングは、現地の人たちに受けるものを重視している。家族を大事にするタイでは家族とLINEというテーマで体験談を募集して感動的な話をテレビCMにしているし、ロシアではパーティ好きの若者が登場するものとなっている。