米国ではアマゾンを代表とするネット書店の書籍販売シェアは2008年時点で全体マーケットの32%に達したとの調査がある。国土が広くもともと通信販売が盛んだったこと、さらにアマゾンが徹底して安売り販売を行ったことから、勢いよくネットシフトが進んだ。それに対し、日本では「ネット書店向けの出荷は全出荷の10%程度」(大手取次)。再販売価格維持制度のおかげもあり、まだまだ大手書店チェーン、街の本屋さん、コンビニ、駅売店などの「実際の店舗」(以下、リアル書店)が踏ん張っている。今回のアンケートでも、リアル書店でしか買わない消費者が41.3%に上った。

リアル書店を使う理由を尋ねたところ、8割近い人が「その場で持ち帰れるから」を挙げている(下表参照)。6位以下を見ても、「レジでしおりやブックカバーを付けてもらえる」(7位、13.4%)、「クレジットカードではなく現金で払える」(8位、12.5%)などネット書店にはないリアル書店ならではの特徴が支持の理由に挙げられている。一方で、ネット書店を使う理由のトップは「書店に在庫がない場合、書店に注文するより早く手に入れることができる」(61.4%)だった。店頭在庫がない商品の注文受け付け機能が弱いリアル書店の課題が浮き彫りになっている。