緊急会見する岡崎洋一郎会長(左)と橋本光夫統括部長。度重なる不祥事にやつれた表情は隠せない

再建計画の発表から2週間も経たないうちに、企業の存続を問われる重大事件が表面化した。

三菱自動車工業は6月2日、1992年から97年までに発売された「ランサー」や「ミラージュ」など、ほぼ全車種に相当する計17車種に30件の欠陥があり、うち26件16万4000台を対象にリコールを届け出ることを明らかにした。26件はいずれもリコールが必要な欠陥だったが、国土交通省に届け出ず、販売店を通じてメンテナンスなどの際に内密に修理する「ヤミ改修」で済ませていたという。

「適切なリコール処置をしなかったことをたいへん遺憾に思っている」。2日深夜、国交省で緊急会見した三菱自動車の岡崎洋一郎会長は、憔悴し切った表情で深々と頭を下げた。

三菱自動車は2000年にも62万台のクレーム隠し事件を起こしている。その際、新しい情報管理システムが稼働を開始した98年4月以降のデータを調べるにとどまり、それ以前のデータは調査しなかった。