その日、本社8階の大会議室に詰めかけた250人の幹部らは、いつにも増して緊張していた。5月17日に行われた業務改革委員会。略して「業革」と呼ばれる会議は、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の祖業…

2016年5月28日号
教祖はもういない
セブン再出発
日本の流通を変え続けてきた鈴木敏文氏がいよいよ引退する。教祖が去った後、そのチルドレンはセブン&アイをどう舵取りするのか。
(本誌:又吉龍吾、冨岡 耕、秦 卓弥、並木厚憲、
井下健悟、西村豪太)
写真:教祖のご託宣さながらに鈴木敏文会長が演説する風景も、今後は見られなくなる(2013年6月に撮影)(撮影:今井康一)