「マーケティングの仕事をする人は、プログラミングを学ぶべきだ」

昔ながらの町工場がひしめく大阪府八尾市。この地にある小ぢんまりとしたたたずまいの木村石鹸工業は従業員30人、創業90年のせっけんメーカーだ。そんな老舗らしからぬユニークなブログが話題を集めている。

若き峰松さんを、木村副社長(上右)と直属の上司の古澤陽室長が支えている

「日本一掃除しがいのある汚い家募集中」「自堕落なパラサイトシングルが掃除をはじめる」……目を引くタイトルや写真・イラストの効果もあってアクセス数が増え、会社の知名度アップに貢献している。

仕掛けたのは、昨年夏に転職してきた商品開発・マーケティング室で働く峰松加奈さんだ。ブログの企画から運営まで一人で手掛ける彼女だが、文系出身でプログラミングを学び始めたのは社会人になってから。背景には苦い経験があった。

新卒で入社したのは外資系消費財大手のユニリーバ・ジャパン。2年強の間、主力ブランドのマーケティング担当を務め、商品のウェブサイトなどの制作にもかかわった。社外の制作会社に依頼し、エンジニアに指示を出す場面も多いのだが、コミュニケーションがうまくいかず、成果物も望んだ水準に届かない。