にしぐち・あつし●東京大学法学部卒。日本長期信用銀行、A.T.カーニー、ボストン コンサルティング グループなどを経て、オーネットでマーケティング部門などのトップを務めた。2011年独立。著書に『普通のダンナがなぜ見つからない?』。(撮影:尾形文繁)

多くの人が結婚や恋愛を、百人百様の個人的な経験と考える。だが全体を俯瞰すれば、個々の悩みは往々にして一般化できる。西口敦氏は経営コンサルタントとしての豊富な経験に加え、結婚情報サービス大手でマーケティング部門を率いた異色の経歴を持つ。この西口氏が、分析的・批判的思考で未婚男女の行動を読み解く婚活セミナーがユニークだ。不定期開催、口コミ参加のみという知られざる熱血教室の内容をダイジェストで伝える。

結婚市場の需給は 大きく崩れている

序盤で西口氏が強調するのは、「結婚市場の需給は大きく崩れている」という事実だ。女性の7割が年収400万円以上の男性を結婚相手として求めているが、実際の男性の賃金動向はこれを大きく下回る(関連記事へ)。さらに、特に需給が崩れている地方都市があるとも指摘。それは福岡、神戸、札幌で、首都圏に進学・就職した女性が「やっぱり郷里が住みやすい」とUターンしがちな都市だ。「だが灘高や修猷館高出身の男性は成人後、おそらく神戸や福岡に戻らない」。高学歴・高収入男性は首都圏に一極集中しやすく、地方回帰が少ない。だからこの3都市では、需給が顕著に逼迫するのだ。