「旅行や友達と会ったときの写真を投稿します。友達もよく使っているので一日に何回もチェックしますね」。そう話すのは都内のネット企業に勤める20代女性。今、熱中するSNSは「インスタグラム」だ。楽器演奏など趣味の集まりに参加した際は、自分を撮影する「自撮り」も盛んに投稿するという。

彼女がハマる最大の理由は、スマートフォンで撮影した写真を簡単に美しく加工できるため。アプリ内で簡単にトリミングやフィルター処理を施すことが可能で、プロのような凝った仕上げにできる。

米国発のインスタグラムだが、日本でも「インスタ」の略称が定着し、洗練された雰囲気が好きな20代女性を中心に急速にユーザーを広げている。国内の月間ユーザー数は2015年10月の約800万人から16年4月には約1200万人へ、半年間で1.5倍に増加。今や日本人の約1割がユーザーだ。

SNSマーケティング支援を手掛けるアライドアーキテクツの中村壮秀社長は、「少し前は美容師などおしゃれな層に限定されていたが、一般層の利用が急速に増えてきた」と指摘する。自撮りの変装写真などを投稿するお笑いタレント渡辺直美さんなど、人気ユーザーには数百万人のフォロワーがつき、投稿のたびに次々とコメントが書き込まれる。