たけうち・けん●1967年生まれ。東大工学部卒、東大大学院修士課程修了。93年東芝入社、2007年に退社し東大准教授。12年から現職。半導体メモリ、SSDなどが専門。(撮影:今井康一)

東芝でフラッシュメモリ開発の技術者、その後、大学に転じた竹内健中央大学教授。米スタンフォード大MBA(経営学修士)でもある。文系と理系、日本と米国、企業と大学と、さまざまな視点から技術者を見てきた。今年、『10年後、生き残る理系の条件』を刊行した。技術者は何をすべきか。その条件を聞いた。

──東芝やシャープなどの大手電機メーカーで多くの技術者がリストラされています。

かつての花形商品だったパソコンやテレビのような商品がコモディティ化(陳腐化)しているということは、残念ながらその技術やエンジニアもコモディティ化しているということです。コモディティ化のスピードは年々増しており、エンジニアはうかうかしていられない。

大手メーカーを辞めた技術者は多くいるが、考え方やスキルを切り替えなければ転職は難しいのかもしれない。電機業界が冷え切っている以上、求人の多い業界へ移るしかない。考え方やスキルの切り替えは社内にいるときにやったほうがよいが、それが難しければ大学の研究員として修行しながら需要のある分野を勉強すると、転職できる可能性が高まる。いわば大学をキャリアチェンジの踏み台として使うのです。