有料会員限定

もう後悔しない保険選び 生保 1年以内に値上げ続出?

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小

特集「最新 マネー術」の他の記事を読む

日本銀行によるマイナス金利政策導入の影響は、生命保険商品を直撃した。

大手銀行の“商品棚”から消えつつあるのが円建ての「一時払い終身保険」だ。4月1日時点で三菱東京UFJ銀行が取り扱うのは明治安田生命保険の「エブリバディ」など4商品のみ。以前の10商品以上から大幅に減少した。日本生命保険や第一生命保険などの大手生保は、営業職員を通じて販売している同保険の実質的な値上げに踏み切った(図1)。

[図1]
拡大する

一時払い終身保険は一生涯にわたって死亡保障を得られるタイプの保険だ。ただ、契約から一定期間を過ぎて解約すれば保険料を上回る解約返戻金を受け取れるため、貯蓄目的の加入が多い。死亡保険金の受取人を指定できるうえ、法定相続人1人当たり500万円までの非課税枠を使えるメリットがあり、相続対策にもなる。このような特長からここ数年で販売が急増したが、マイナス金利導入で一気に風向きが変わった。

標準利率の低下で保険料に値上げ圧力

金利が低下するとなぜ保険料に値上げ圧力がかかるのか。保険会社は、契約者から預かった保険料の一部を責任準備金(以下、準備金)として積み立てている。このおカネは、国債を中心とした有価証券などで運用され、将来の保険金支払いなどに充てられる。その運用利回りの前提は標準利率と呼ばれ、国債の利回り平均を基に法令で年1回(一時払いは年4回)定められる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
最新 マネー術
最新アプリ、ソフトでここまで変わる
電気代 比較サービスの活用が大事
スマホ 国の規制で何が変わる?
ローン 適用金利低下はもう限界
年利8.3%に百貨店客が殺到!
生保 1年以内に値上げ続出?
支出管理 給与明細も丁寧にチェック!
マイナス金利・携帯電話・電力自由化
上場53銘柄を総チェック
不動産 マイナス金利で分配金拡大へ
信託報酬やリターンでランキング
投信 放置しても大丈夫
債券 低迷相場の行き着く先
3期連続増収増益で割安なランキング
株主還元 ROE経営に待ったなし
株式 落ち目の銀行・保険株
投資手段 初心者にオススメ
世代別対策 老後破産は分散投資で防ぐ
辛口経済評論家 山崎 元氏に学ぶ
マイナス金利が直撃、運用商品へシフト進む
マイナス金利に負けない!
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内