有料会員限定

個人国債で機会を待つ 債券 低迷相場の行き着く先

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
拡大
縮小
(ふじよ / PIXTA)

特集「最新 マネー術」の他の記事を読む

マイナス金利導入の影響で、今年2月に初めて10年物国債の利回りがマイナスに転落した。そんな中、安心できる貯蓄先として変動金利型10年個人向け国債に注目が集まっている。

中長期で資産を増やすなら、値上がり益を期待する国内外の株式と、安定した収益源として国内外の債券とに分散して投資する、国際分散投資の考え方が基本となる。

債券は、国や企業などの発行体がデフォルト(債務不履行)せずに満期償還を迎えれば約束された利金と償還金(元本)が受け取れ、利金分だけ資産が確実に増える投資商品。大きなリターンよりも安定した利益を重視する場合などに、投資割合を高めることで運用リスクを調整するのに大きな役割を果たしてきた。

だが、マイナス金利導入に伴い、利回りがマイナスになる債券が出てきた。そのような債券に投資すると、償還までによい機会をとらえて売却しないかぎりは損が出てしまう。

世界国債インデックスという指数がある。世界の主要国の国債を対象とする、時価総額を加重平均したグローバル債券の代表的指数だ。その構成比率を見ると、いちばん多いのが米国の33・87%。2番目はユーロ圏(31.59%)、そして日本(21.90%)と続いており、マイナス金利導入国が過半を占めている(図1)。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
最新 マネー術
最新アプリ、ソフトでここまで変わる
電気代 比較サービスの活用が大事
スマホ 国の規制で何が変わる?
ローン 適用金利低下はもう限界
年利8.3%に百貨店客が殺到!
生保 1年以内に値上げ続出?
支出管理 給与明細も丁寧にチェック!
マイナス金利・携帯電話・電力自由化
上場53銘柄を総チェック
不動産 マイナス金利で分配金拡大へ
信託報酬やリターンでランキング
投信 放置しても大丈夫
債券 低迷相場の行き着く先
3期連続増収増益で割安なランキング
株主還元 ROE経営に待ったなし
株式 落ち目の銀行・保険株
投資手段 初心者にオススメ
世代別対策 老後破産は分散投資で防ぐ
辛口経済評論家 山崎 元氏に学ぶ
マイナス金利が直撃、運用商品へシフト進む
マイナス金利に負けない!
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内