(ふじよ / PIXTA)

マイナス金利導入の影響で、今年2月に初めて10年物国債の利回りがマイナスに転落した。そんな中、安心できる貯蓄先として変動金利型10年個人向け国債に注目が集まっている。

中長期で資産を増やすなら、値上がり益を期待する国内外の株式と、安定した収益源として国内外の債券とに分散して投資する、国際分散投資の考え方が基本となる。

債券は、国や企業などの発行体がデフォルト(債務不履行)せずに満期償還を迎えれば約束された利金と償還金(元本)が受け取れ、利金分だけ資産が確実に増える投資商品。大きなリターンよりも安定した利益を重視する場合などに、投資割合を高めることで運用リスクを調整するのに大きな役割を果たしてきた。

だが、マイナス金利導入に伴い、利回りがマイナスになる債券が出てきた。そのような債券に投資すると、償還までによい機会をとらえて売却しないかぎりは損が出てしまう。

世界国債インデックスという指数がある。世界の主要国の国債を対象とする、時価総額を加重平均したグローバル債券の代表的指数だ。その構成比率を見ると、いちばん多いのが米国の33・87%。2番目はユーロ圏(31.59%)、そして日本(21.90%)と続いており、マイナス金利導入国が過半を占めている(図1)。