中国が大量輸入を続けている銅鉱石。近年の価格暴落がさらなる輸入増を招いている(Getty Images)

資源安の荒波が国内外の製錬メーカーを直撃している。日本国内の非鉄大手8社では、これまでに日鉄鉱業を除く7社が2015年度業績の下方修正を公表。しかもそのうち3社が最終赤字となる見通しだ(表1)。

[表1]
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海外に目を移すと、世界最大の鉱物資源会社、豪英BHPビリトンが15年7~12月期決算で、56億ドルの最終赤字を計上した。同社が半期ベースで赤字となったのは今世紀に入って初めてである。まさに、00年代中頃から続いた、資源バブルの終焉を象徴する出来事だった。

何がここまで事態を一変させたのか。背景には、いくつかの要因がある。一つは中国経済の減速。もう一つは、世界各地で鉱山開発が過度に進んだことに伴う、供給過剰問題の顕在化である。

中国が2ケタ近い経済成長を続けていた間、同国があらゆる金属原料をのみ込んだことで、価格の高騰が続いた。さらに世界的なカネ余りにより、金属市場に投機資金が流れ込み、資源開発にも潤沢な資金が注がれていった。