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フィンテックは救世主となるか 新興勢力が相次ぎ参入

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みずほ銀行のペッパー。5月から高度な“頭脳”が搭載され、宝くじの応対も(撮影:尾形文繁)

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「フィンテックは銀行の業務を本質的に変えていく可能性があると思っている。正直言って、かなりの危機意識を持っている」

4月1日付で三菱東京UFJ銀行(以下、三菱)の頭取に就任する小山田隆副頭取は、1月のトップ交代会見でそう危機感をあらわにし、2016年を「フィンテック実践の年」に位置づける意向を示した。

金融(ファイナンス)と技術(テクノロジー)を融合させるフィンテックは米国勢が先行している。スクエアによるモバイル決済やカベージによるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の情報を活用した融資が一例だ。銀行の3大業務である「預金、融資、決済」の分野に、業種の垣根を越えてベンチャー企業がどんどん進出してきている。

2008年のリーマンショック後、銀行に対する不満を背景に米欧で進んだ金融サービス高度化の波は、日本にも押し寄せている。決済を手掛けるコイニーや、資産管理アプリのマネーフォワードなど、日本のフィンテックベンチャーが相次いで誕生し、存在感を強めている。

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