ケリー米国務長官は1月27日に習近平国家主席と北京で会見、北朝鮮問題を協議したとみられる(ロイター/アフロ)

1月1日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記は、施政方針演説に当たる「新年の辞」で「われわれは南北の対話と関係改善のために今後も積極的に努力する」と表明した。しかし北朝鮮の若き指導者は、その舌の根も乾かぬ1月3日に、核実験の最終命令書に署名した。

中国は北朝鮮の暴挙に激怒した。中国が朝鮮半島の非核化を支持し、北朝鮮の核兵器開発に反対していることを承知のうえで、中国に通報せずに核実験を行ったからだ。

もちろん、中国は完全に虚を突かれたわけではない。特に人民解放軍は北朝鮮軍との特別な関係もあり、何らかの形で情報を得ていた可能性が高い。それでも中国が怒るのは、北朝鮮の核実験が、中国の積み上げてきた外交努力を台なしにする可能性があるからだ。

北朝鮮の核実験は、米軍のB52戦略爆撃機の飛行、F22戦闘機の日本展開など、米国による北東アジア地域への軍事的関与の強化という結果を招いてしまった。中国が取り込んだかに見えた韓国も、安全保障では米国の重要性を再認識した。