100年視野で動くトヨタ。ダイハツの取り込みには約50年。対スズキでも長期戦は覚悟か(撮影:鈴木紳平、尾形文繁)

長らくうわさに上っていた、業界再編は実現するのか──。

1月27日。大手紙が1面トップに、トヨタ自動車とスズキが提携交渉入り、と掲載。続けて、トヨタは51%出資するダイハツ工業を完全子会社化する方針、と報じた。

これに対して、「そのような事実はありません」(トヨタ)、「提携交渉に入ったという事実はありません」(スズキ)と両社とも否定。ダイハツについては、「完全子会社化も含め検討している」(トヨタ、ダイハツ)と認めている。

決心したダイハツとの仲 

では、トヨタとスズキの提携が“火のない所”だったかというと、そんなことはない。

2015年に独フォルクスワーゲン(VW)と資本提携を解消したスズキ。環境対応や自動運転など、先端技術への対応を考えると、VWに代わるパートナーが必要だ。スズキの鈴木俊宏社長は1月21日の記者会見では、「まず自社でやったうえで、単独でできないのであれば、連携する」とも認めていた。

トヨタにとっても、新興国向けに重要度が高まる小型車に強みを持ち、成長著しいインド市場で4割のシェアを誇るスズキは魅力的だ。トヨタはインドでシェア約4%と低迷するだけに、スズキとの連携への期待も大きい。