有料会員限定

年金と医療が焦点 ビールは減税を検討中 税制改正 次の課題は?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

2016年度の税制改正は、消費税の軽減税率問題に始まり軽減税率問題に終わった。

しかし、17年度の税制改正は所得税が主要なテーマになるだろう。与党が検討項目の筆頭に挙げているのが、年金課税。しかし高齢者の反発が強く、難航しそう。「103万円の壁」として知られる配偶者控除の見直しも検討課題に挙がっている(→関連記事へ)。これもパート主婦、専業主婦世帯に大きな影響を与えるため、調整は困難と予想される。

医療界が強く求めている、医療と消費税の関係も論点になりそうだ。

お酒好きにはビール類の税率見直しが見過ごせない。ビールと、発泡酒や新ジャンルの税率を統一する方向で検討されており、ビール好きには朗報だ。

年金 現役世代より手厚い

高齢者反発で望み薄 昨年末の与党税制改正大綱の「(今後の)検討事項」に書き込まれたのは、「年金課税」だった。おおむねこう書かれている。

「世代間、世代内の公平性の確保や給与課税などとのバランスに留意して、拠出・運用・給付を通じて課税のあり方を総合的に検討する」 年金課税は古くて新しいテーマだ。潜在的な課題として認識されているが、高齢者の反発が強く、政治家がなかなか踏み込めないでいた。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
節税大百科
日本の税制改正どう変える
配偶者控除
税制改正 次の課題は?
斉藤鉄夫 公明党税制調査会長
宮沢洋一 自民党税制調査会長
消費税と財政健全化
消費税の軽減税率
ふるさと納税
確定申告を上手に活用
個人型確定拠出年金の魅力
国税当局が海の向こうの個人資産に課税を強化
中小企業の相続
相続税の負担を減らす
小規模宅地の特例
タワーマンション節税
教育資金一括贈与
相続時精算課税と暦年贈与
家族の不和は遺産争いから
誰が財産をもらい、いくら納めるのか
マイナンバー制度と税金
マイナンバー制度始まる
高負担時代に備える税金対策のすべて
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内