会計士は見た!
会計士は見た!(文藝春秋/229ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

2015年は不正会計が目立つ年だった。不正が明らかになった企業は株価が急落し、中には経営破綻した例もある。個人投資家にとって、投資先の企業で不正会計が行われていたらたまったものではない。では、どうやって危ない会社を見抜くべきか。具体的事例を引き合いに、三つの決算書を使いこなす方法について説明しよう。

やはりダメだったか……。15年4月に江守グループホールディングスが民事再生手続き開始の申し立てを発表した際、筆者が抱いた感想だ。同社は化学品などを扱う商社だったが、中国子会社での粉飾が発覚し経営破綻に至った。

ダメだと感じたのは、キャッシュフロー(CF)計算書を見て違和感を覚えたからだ。CF計算書とは、会社に1年間でどれだけキャッシュ(おカネ)が流入したのか、あるいは流出したのかを示す計算書類のことをいう。これに対し損益計算書(PL)は、会社が1年間の事業活動で正味の資産をどれだけ増やしたか、あるいは減らしたかを示す。

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