有料会員限定

低格付け債の変調に要警戒 日本もひとごとではない!

✎ 1〜 ✎ 19 ✎ 20 ✎ 21 ✎ 最新
拡大
縮小

あのときと同じなのか、それとも今回は違うのか──。米国のあるファンドの破綻をめぐり市場関係者の間で議論が分かれている。関係者が連想する「あのとき」とは、リーマンショックの1年前に起き、その後の危機の発端となったパリバショックだ。これがもし危機の前兆なら、日本の個人投資家にとっても対岸の火事ではすまない。

2015年12月10日、米投資会社サード・アベニュー・マネジメント傘下のファンドが、解約受け付けを停止し清算手続きに入ることが明らかとなった。投資家からの解約請求が増え、それに対応するための現金を捻出できなくなったのだ。投資家は損失が出る可能性が高い。

同ファンドは直近の純資産が約7.9億ドル(約940億円)と比較的小さい規模に類する。だが、低い格付けの社債を中心に運用していたことから注目を集めることになった。

低格付けで信用力が低い反面、高い利回りを期待できる債券(ハイイールド債)には近年、多額の投資マネーが流れ込んだ。米国のゼロ金利政策などにより金利が全般的に低下する中、投資家が少しでも高い利回りを求めた結果といえる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
最強の株・投信・ETF
INTERVIEW
Q&A 節税効果が絶大!
優勝劣敗が明確に
回転売買制限が現場を直撃
変わる証券税制
次の潮流は「ロボアド」に
値動き2倍で個人に一躍人気
手数料で総点検
投信&ETF お得な商品を見極める
INTERVIEW
3つの決算書を使いこなせ
gumiショックを乗り越えられる?
株式相場を左右する
4%台がわんさか
アクティビスト垂涎
実はすごいんです
優良株が勢ぞろい
勝ち組に学べ!
投資の一歩は四季報から
日本もひとごとではない!
闘論2016年相場
INTERVIEW
2016年相場を攻略せよ!
時価総額もチェック
株 投資アイデアを磨け
参院選に向け上昇?
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内