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外国人投資家「次の一手」を読む INTERVIEW

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日本株を動かすのは外国人投資家だ。自ら訪問するなど、彼らの動向に詳しい2人に直撃した。

としま・いつお●1948年生まれ。一橋大学卒業後、邦銀を経てスイス銀行外国為替貴金属トレーダーに。現在は独立系の立場から経済全般の情報を発信。(撮影:ヒダキトモコ)

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米ニューヨークにいるヘッジファンドや年金基金の投資家からすると、日本株の最大のライバルは欧州株だ。米国株に次ぐ流動性といえば日本か欧州しかない。国際分散投資を考えたときに投資資金は米国に次いで日本に行くか、欧州に行くかの選択がメインになる。

マーケットの満額回答とはいかなかったものの、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は昨年12月に追加緩和を決定した。一方で日本銀行は黒田東彦総裁が補完措置という“なんちゃって追加緩和”をしたが、「それでは心もとない」と米国マネーは今欧州に向かっている。

欧州とて褒められた状況ではないにしても、投資は相対的にどちらがマシかで判断するもの。ECBはさらなる追加緩和の実施が視野に入っているが、黒田日銀には手詰まり感が否めない。

ただ4月くらいになると、マネーはいったん欧州を離れて日本に来る可能性がある。この時期は参議院選挙前で、安倍晋三政権もいいことを言うだろうし、日本発で悪い材料は出にくい時期だ。年の序盤で資金は欧州を一巡して、循環物色する中で、ヘッジファンドを中心に日本へ入ってくる可能性がある。このときに日経平均株価は2万1000円くらいの高値をつけるのではないか。

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