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ヤマ発、超小型車で勝負 悲願の4輪参入を決断か 次の成長を見据え、参入の道を模索中

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多岐に事業を手掛けることでリスクを分散。その中から成長事業を生み出す方針だ(撮影:今井康一)

「2輪とマリンだけでは、この先、生き残っていけない」 ヤマハ発動機(ヤマ発)の柳弘之社長は、危機感をそうあらわにする。2015年度、過去最高水準の営業利益1250億円を見込む状況にあるにもかかわらず、だ。

多岐に事業を手掛け、その中から次の成長事業を模索するのが、ヤマ発の“DNA”。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離し、2輪車を主軸にスタートしたが、現在の稼ぎ頭はボートや船外機などのマリン事業となっている(図1)。

[図1]
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2輪とマリンの「次」

そして今、新規ビジネスとして注目を集めているのが、実は4輪への本格参入だ。ヤマ発は13年の東京モーターショーで、2人乗り超小型コンセプト車「MOTIV(モティフ)」を公開。続く15年にもスポーツカーの試作車を展示し、4輪への挑戦意欲を示し続けてきた。

ここにきて4輪参入の可能性が高まっているのは、ヤマ発が一段上のステージに昇るため、土台作りの時期にさしかかっているからである。

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