イラスト:平戸三平

忙しいビジネスパーソンにとって、英語学習の時間を毎日確保するのは至難の業だ。「大事なのは習慣化すること。移動時間などを活用すれば大きく差がつく」と、英語学習キュレーターのセレン氏はアドバイスする。効果的なのが、スマートフォンアプリの活用だ。「昔は本が中心だったが、今はアプリで勉強する比率が高まっている」と、英語学習コンシェルジュの渡邉淳氏もアプリ学習を勧める。

スマホと最も相性がいいのは単語アプリ。「質の高いアプリが多く、外れが少ない」(セレン氏)。達人二人が愛用する単語アプリは「Zuknow」。最大の特徴は、自分で単語帳を作ることができる機能だ。覚えたい英語フレーズや、専門的な単語だけを集めたオリジナル単語帳を作成できる。プッシュ機能を利用すれば、決まった時間に通知が来るため習慣化しやすい。

ほかにも単語アプリは種類が豊富だ。ストイックに単語を覚えることに集中する「mikan」やレベル別に選べる「究極の英単語」に対し、「えいぽんたん」はキャラクターを育成しながらゲーム感覚で学ぶことができる。「人の評価を気にせず、とにかく自分と相性のよいアプリを探して一つに絞ってみてほしい」(渡邉氏)。紙の単語帳と違い、音声や反復機能つきで、速度調整もできるのがアプリのよさ。細切れ時間を利用して、上手に学習したい。

最新の海外ニュースを無料で読めるアプリ

選び方が難しいのは、TOEICの学習アプリ。TOEIC対策を指導している渡邉氏は「自分も本の勉強が中心で、信頼できるアプリが少ない」と指摘する。セレクトしたのは、著書も多い森田鉄也氏の「TOEIC TEST英文法」シリーズ。そして公式アプリの「TOEIC presents English Upgrader」だ。English Upgraderは、二人あるいは一人の話を聴いた後にテストが出題される。会話がフランクで、ディティールまで聴き取らないと解くことが難しい内容で、「5月からの新TOEICは、このアプリの内容に近づくかもしれない」(渡邉氏)。

リーディングアプリで二人が選んだのは、「POLYGLOTS」。BBCやジャパンタイムズなど、さまざまなサイトから最新の海外ニュースを集めているので情報収集にも役立つ。興味のある記事なら理解が深まり、リーディングを続けやすくなる。「一日に何ワードを読んだかがわかり、学習履歴を残せる。絶対に外せないアプリ」(渡邉氏)。

日常会話に取り入れたいのが、「リアル英会話」。アプリを運営するテリー先生は「ユーザーからの質問に毎日答えてくれる」(セレン氏)。日々内容が更新されており、コンテンツが豊富だ。英会話の音声フレーズを聴くだけでもリスニングの練習になる。自分だけの使い方を見つけたい。

アプリ学習のコツは勉強と思わないこと