外国人旅行者を案内するガイドは、日本人の中でも英語のプロ中のプロ、相当なスキルを要するイメージが強いのではないか。そこで、東京都内でガイドを務める方々に密着取材を試みた。まず訪れたのは外国人旅行者のメッカ、浅草だ。

「シンプルな英語で、難しい説明をしすぎないようにしています」

そう話すのはボランティアガイド歴10年の井手克彦さん。案内をしながら自分なりに説明を考え、表現を蓄えてきた。定年後、善意通訳組織「東京SGGクラブ」に属し、月2~3回、浅草を案内する。

「高さ、長さ何メートルと数字を出すより、tallやlongで十分に伝わる」と井手さん(撮影:梅谷秀司)

11月の日曜日、井手さんは6人の外国人観光客を案内した。3組のカップルで、米国、英国から1組ずつ、そしてドイツ人とイタリア人の恋人同士。案内の合間には笑いが湧き、さまざまな質問が飛び交う。

In what situation, do you wear kimono?(どんなときに着物を着るの?)/What do they come here for?(なぜみんなここへ来るの?)など、生活に関する質問が多い。

臨機応変さが外国人に受ける