12月4日のOPEC総会。サウジアラビアは再びベネズエラなどの減産意見を封じ込めた(ロイター/アフロ)

原油価格の下落はどこまで続くのか。

再び減産見送りが決まった2015年12月4日のOPEC(石油輸出国機構)総会以降、原油価格は1バレル=30ドル台をつけるなど下げ幅を一段と強めている。

世界シェアの約4割を占めるOPECの減産見送りは、市場に織り込み済み。予想外だったのはOPECが従来掲げていた生産目標すら設定するのをやめ、スイングプロデューサー(需給の調整役)の看板を完全に降ろしたことだ。

今回のOPEC総会では、原油安による財政悪化が深刻なベネズエラや、制裁解除間近で16年からの供給増を狙うイランなどが5%程度の減産を要請していた。現在の日量3170万バレル(11月)から本来掲げていた生産目標である3000万バレルに戻すことで、価格が回復できるとの目算だ。

だがOPECの盟主サウジアラビアは「減産したところで、ロシアや米国など非加盟国が減産に応じなければシェアを失うだけ」との立場を崩していない。