ベテラン政治記者はこうつぶやいた。「首相官邸とメディアの関係? そんなの一瞬で終わる話だよ。官房長官や秘書官がニュース番組の担当者に電話して、首相の生出演を決めるだけだ」。

そのニュース番組とは、BSフジの「プライムニュース」。毎週月~金曜日の夜8時から2時間にわたって放送されている生番組である。フジテレビのキャスターと専門家らが、日本の政治や外交問題など硬派な話題について徹底的に議論するというのが番組の目玉だ。

安倍晋三首相はこの番組がお気に入りだ。今年も4月20日や11月2日に生出演し、戦後70年談話や日中韓首脳会談の内幕について語っている。数年前には関係者による「プライムニュースの集い」に飛び入り参加して、「私が(前に)総理をやめて、最初に声がかかったのがプライムニュース。しっかり2時間とって、司会者に途中で発言を遮られない番組。政治家にとっても評判の良い番組」(「産経ニュース」2013年3月13日付)と語ったことがある。

「好き嫌い」なのか 壮大な戦略なのか