府知事選で再選された松井一郎(左)と市長選で勝利した前衆院議員の吉村洋文(時事)

ポスト橋下を決める11月22日投開票の大阪ダブル選挙。結果は大阪維新の会のダブル勝利で幕を閉じ、現職の松井一郎が大阪府知事に再選、前衆議院議員の吉村文洋が第20代大阪市長に就任することになった。橋下徹は12月18日に大阪市長の任期を終え、しばらくは民間人に戻る。

得票数でも維新候補が他候補を圧倒した。維新が強すぎたというより、むしろ自民党が弱すぎたといえる。維新は支持者の9割以上を松井、吉村で固めたのに対して、自民候補は共に約6割止まり。身内であるはずの支持者の票固めすらできなかったのは、共産党が自民推薦の候補を勝手連的に応援、これに反発する支持者が続出したからだ。

「共産党とは一緒に戦えない」。そんな「赤アレルギー」の支持者が増えたことで、結果として自共共闘がうまく機能しなかったことも維新を利した。今回の自民党の大敗は来年の参院選にも暗い影を落とすものと予想する。

では、なぜ大阪の人たちは維新を熱狂的に支持したのだろうか。その背景には大阪市が持つ暗黒の歴史がある。

10年前の2005年、大阪市では職員厚遇問題と第三セクターの破綻問題が表面化。高給取りなのに働かない公務員は自らの天下り先作りだけは熱心で、巨大箱モノを運営する三セクをいくつも設立した。ところが放漫経営でいずれも財政破綻し、巨額の負債を背負ってしまった。

再び住民投票か 公明党がカギ