(イラスト:ソリマチアキラ)

今年から新たに始まるツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」が、12月4日から3日間にわたり愛知県三好カントリー倶楽部で開催されます。この大会は日本、韓国、欧州、オーストラリアの各ツアーからそれぞれの国籍を持つ上位9名がマッチプレー方式で戦います。

日本女子プロゴルフ協会創立48年の中で、初めて自国で開催する世界規模の大会です。女子ゴルフが世界でさらに価値を高めるために、各ツアーが結束し、相互発展を目指すことに主眼を置いています。世界にはどんな選手がいるのか、目の前で見られる大きな機会です。また、各ツアーが契約している媒体を通して世界に配信されますので、日本が大きくクローズアップされます。

今大会の見どころは、何といってもダブルスとシングルスで競われるマッチプレーです。ホールごとに勝負をつけていくので、通常のストロークプレーとは違い、最終18番ホールまで来るとは限らず、どのホールで決着がつくかわかりません。

その勝負の醍醐味は、相手との駆け引きと、勝つための戦略にあります。ショットやパットに明確な意図があり、意味のない攻めは通用しません。どんな球筋でどう攻めるのか。先に打つのか、後で打つのかでも随時戦略を変えなければいけません。また、その駆け引きによる選手の心の動きは、打つ前の表情やしぐさ、打った後のリアクションで読み取れます。各ツアーの技術力と心理戦が今から大いに楽しみです。日本チームのキャプテンは上田桃子選手。地の利を生かして勝利をもぎ取るべく、気合がみなぎっています。

余談ですが、競技委員さんは別の緊張をしています。同じトラブルでもマッチプレーとストロークプレーでは異なるルール裁定をします。ツアーでは十数年ぶりに復活するこの競技方法に、日々ルールブックとにらめっこしています。