マンションに住んでいる人が、建物の欠陥を見抜くのは容易ではない。だが、マンションの室内や共用部分を注意深く見ていくことで、不具合や欠陥の兆候を発見することは可能だ。

住居部分である「専有部分」と、階段、共用廊下、バルコニー、外壁、屋上などの「共用部分」のどこに着目したらよいか、それぞれのチェックポイントをまとめてみた。

複数箇所のひび割れやギザギザの線は要注意

専有部分で不具合の兆候として現れやすいのが、室内の壁のひび割れだ。ただし、ひび割れがあるからといってすべてが構造に問題があるわけではない。たとえば(写真Aの1)のようなケース。窓の上部に垂直にひび割れが入っている。

[写真A]
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頻繁に開閉するドアの上にもよく見られる症状だが、これは窓やドアの開閉による振動などによって、壁の素材である石膏(せっこう)ボードの継ぎ目にすき間が開いたと推測される。石膏ボードはあくまでも壁の仕切りであるため、構造上の心配はない。

ただし、ひび割れが複数箇所にあったりギザギザの線があれば注意が必要で、構造上何らかの問題があるかもしれない。ドアや窓の振動の影響を受けにくい天井にこうしたひび割れが何カ所かあれば、専門家に相談したい。