新宿エリアの王座を懸けて、アパグループ(左)とワシントンホテルが歌舞伎町でぶつかる(撮影:梅谷秀司)

11月初めの新宿・歌舞伎町──。

今年9月末に開業したばかりの「アパホテル歌舞伎町タワー」のロビーには、深夜にもかかわらず、20人以上が詰めかけていた。会話や服装からすると大半がアジア系の外国人の様子。なかには「満室なので、予約がないと泊まれない」と断られ、大荷物を抱えたまま途方に暮れる人も。代わりとして日暮里のホテルを案内されていた。

今、ホテルが足りない。似たような光景は、全国の観光地で繰り広げられている。

原因は、中国人を中心とする、訪日外国人客(インバウンド)の激増だ。日本政府観光局によれば、2015年1~10月の訪日客数は、前年同期比48%増の1631万人で過去最高。特に中国からのインバウンド数は倍増の428万人に達した。政府は20年に2000万人の目標を掲げたが、16年にも届く勢いである。