有料会員限定

外国人獲得の本気度 脆弱な観光地アクセス

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
拡大
縮小

電車内で外国人観光客と乗り合わせることは、今や日常の出来事だ。円安や観光ビザの発給要件緩和などを追い風に、その数は増加の一途。日本政府観光局によると今年は1~9月に1448万7600人が来日し、過去最高を記録した昨年の年間客数(1341万人)をすでに上回っている。

こうした観光客の主要な移動手段となるのが鉄道だ。鉄道各社も対応を強化している。多言語対応の案内板や、路線図に観光地を併記したパンフレットを作成。全国のJR線が乗り放題になるジャパン・レール・パスをはじめ、外国人観光客専用の乗車券の種類も増やしている。

が、受け入れ体制はまだまだ十分とはいえない。実際の外国人の動きを分析すると、鉄道会社が強化すべき点が浮かび上がってくる。

そもそも外国人は東京都内のどこを訪れているのか。内閣官房と経済産業省が提供するRESAS(リーサス、地域経済分析システム)のデータを基にして作成したのが図1だ。1キロメートルのメッシュ単位で、外国人がどこに、何人滞在していたかを色で示している(調査期間は2014年11月~15年4月)。赤は外国人が集中している地域、青は少ない地域を示す。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内