有料会員限定

日本の鉄道 混雑 遅延 客のマナー みんな鉄道に不満だ!

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12
拡大
縮小

通勤・通学、日常の移動に不可欠な鉄道。訪日外国人の増加や五輪開催に向け重要性はますます高まる。だが鉄道会社の取り組みは首をかしげたくなるものばかり。利便性向上への課題は山積みだ。

(本誌:中島順一郎、鈴木良英、大坂直樹、小佐野景寿、木村秀哉)

混雑 遅延 客のマナー みんな鉄道に不満だ!

「とにかく不便になった」 横浜からJR東海道線を使って東京まで通勤する20代半ばのビジネスマンは憤る。

矛先を向けているのは今年3月に開業した「上野東京ライン」だ。東海道線と高崎線、宇都宮線が互いの区間に乗り入れる相互直通運転がスタート。それまで東海道線上りの終点は東京駅だったが、上野東京ライン開業以降は乗り換えなしで高崎や宇都宮方面に行けるようになった。

ところが、群馬・栃木から静岡までが一本でつながることにはデメリットもある。ダイヤが乱れやすいのだ。高崎線や宇都宮線で遅延が生じると、東海道線にも遅れが出る。通勤ラッシュの時間帯に重なった場合は最悪だ。つい先日も、早朝に高崎線内で起きた人身事故で上野東京ラインと京浜東北線がそろって遅れ、朝一番の大事な約束をキャンセルした。

「JRは本当に利用する客のことを考えて始めたのか。毎日のことだけに非常に腹が立つ」(男性)

(撮影:今井康一)

特集「日本の鉄道」の他の記事を読む

通勤電車で起こる混雑・遅延の悪循環 

利用者の8割が鉄道に不満──。本誌は10月、「東洋経済オンラインメールマガジン」登録者を対象に鉄道に関するアンケートを実施し、2257人から回答を得た。その結果をまとめたのが図表1、2だ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内