有料会員限定

介護7つの鉄則 転ばぬ先の杖

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
拡大
縮小

鉄則1 “何でも相談所”の扉をたたく

介護問題に直面して困ったら、まず相談すべきなのが最寄りの「地域包括支援センター」だ。通常、中学校の校区に当たる日常生活圏域(人口2万~3万)に一つ設置されている。全国で約4600カ所あり、地域の高齢者の介護予防の中核拠点となっている。

「包括支援」という名のとおり、熟年者の権利保護に関する相談を受ける社会福祉士や、介護予防の指導を行う保健師など複数の専門員がいる。いわば“何でも相談所”だ。高齢者を対象にした介護予防教室、家族介護者に向けた講座も運営されている。2015年の介護保険法改正で、ボランティアやNPO(民間非営利組織)とも協働した介護予防の推進や生活支援の充実化が本格的に始まる。今後は、支援センターの役割や機能強化がいっそう期待されている。

地域によっては「熟年相談室」や「おとしより相談センター」と呼んでいる場合もあるが、誰でも無料で相談に行ける。介護に直面していない人も今後を見据えた情報収集のため、訪れてみる価値は十分にある。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内