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ヤフーの親孝行はどこまで続く? アリババと並んで親会社を支える

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ヤフー社長 宮坂 学 正念場迎える2代目社長(撮影:今井康一)

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日本がネット黎明期にあった1996年に創業したヤフー。ソフトバンクグループの優良子会社として長く貢献してきた。2014年秋の上場でソフトバンクに莫大な含み益をもたらした中国アリババと並ぶ、ソフトバンクグループの重要企業であることは間違いない。

ヤフーの14年度は売上高4284億円(前期比4.9%増)、営業利益1972億円(同0.4%増)だった。営業利益率は46%と極めて高水準だ。圧倒的な集客力を武器とするネット広告事業が主力で、同年度はソフトバンクの営業利益9827億円のうち、実に20%を占めた。

だが、今後も親孝行が続くとは限らない。ヤフーの利益成長はこのところ目に見えて鈍っている(図表1)。15年度はアスクルの連結子会社化により、株式の再評価益約600億円が計上される。このため19期連続の増益は確実視されるが、この一時的な利益がなければ、今期増益できるかは微妙な状況にある。

[図表1]
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成長鈍化の背景にあるのは、ネット業界の環境変化だ。パソコン(PC)からスマートフォンへと主戦場が移行。ヤフーが圧倒的な力を握っていたPCの分野では、かつてほどには稼げなくなっている。

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