「JT(日本たばこ産業)が動いた!」。日本企業による海外企業買収が活発化している。9月にはついに日本版「買収王」ともいうべき、メインプレーヤーが表舞台に登場した。JTである。今回のターゲットは、米たばこ大手レイノルズ・アメリカンが持つナチュラル・アメリカン・スピリット(アメスピ)。日本の都市部の若者の間で人気のブランドである。買収金額は6000億円に達する。

都市部の若者の間で人気を集める「アメスピ」。パッケージも華やか(撮影:尾形文繁)

「買収対象の売り上げや利益を考えると、あまりに割高でビックリした」と、あるM&Aの専門家は話す。この人物はこれまでJTによる大型買収を評価してきたが、今回の案件には違和感があるようだ。

M&A巧者に対する冷ややかな視線