「今頃、何を騒いでいるのか」 関西にある中古建設機械貿易商社の幹部は、メディア各社による「中国経済減速」の報道合戦に食傷ぎみだ。

この商社は香港経由で中古建機を中国の中小・中堅企業に輸出している。「われわれが『中国、終わったな』と話していたのは2年半も前。習近平政権以後、綱紀粛正や構造調整の取り組みが始まってぱったり売れなくなった。数割減が続き、今はゼロに近い」。

一方、コマツなど大手建機メーカーの中国向け出荷が本格的に落ち込み始めたのは今年初頭のこと。その後、こちらも2年半遅れで需要減に歯止めがかからなくなり、今や生産体制の見直しに追われる状況だ。

あれよあれよという間に中国での出荷が減ったのは、マシニングセンタなどの工作機械分野も同様だ。工作機械用NC(数値制御)装置世界首位のファナックは今夏、中国の需要減を主因に業績予想を下方修正した。

4~6月期に続き、2四半期連続のマイナス成長が懸念される7~9月の実質GDP(国内総生産)。当初、4~6月期のマイナスは生産が好調だった1~3月期の反動減程度に考えられていた。