有料会員限定

中国 新興国 リスクの深刻度 四季報記者が総点検 重要8業種

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
拡大
縮小

中国・新興国減速の影響は、日本企業にどの程度及んでいるか。『会社四季報』記者が解説する。

グローバル製造業から百貨店まで、これまで中国需要の恩恵を受けてきた日本企業は数多い。その減速懸念は、看過できない事態である。

ここではその影響が大きいと思われる重要8業種をピックアップ。業界ごとの最新動向を『会社四季報』担当記者が詳細解説する。

本欄ではまた、二つの評価軸を盛り込んだ。現時点での業績や経営動向にどの程度影響が及んでいるかを「現在の影響度」、また今後、中国経済が一段と減速したときの影響度を「将来的リスク」として、3段階評価している。

建設機械

中国消沈で、完全に不況ムード 

「これ以上、コマツ株を顧客に薦めることはできない」とベテラン証券アナリストが漏らすほど、建機業界は深刻な状況にある。

中国・新興国市場での需要低迷を受けて米キャタピラー、コマツ、日立建機など大手各社が軒並み苦戦。株価も下がり続けている。

減速していた中国市場が一段と険しくなったのは今年3月のことだ。例年商談が最も盛り上がり、年間需要の4割前後が集中する春節明け(2015年2月後半)になっても、一向に販売が伸びなかったのだ。この読み違えが響き、メーカー各社の決算は利益計画を割り込む結果となった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内