グローバル製造業から百貨店まで、これまで中国需要の恩恵を受けてきた日本企業は数多い。その減速懸念は、看過できない事態である。

ここではその影響が大きいと思われる重要8業種をピックアップ。業界ごとの最新動向を『会社四季報』担当記者が詳細解説する。

本欄ではまた、二つの評価軸を盛り込んだ。現時点での業績や経営動向にどの程度影響が及んでいるかを「現在の影響度」、また今後、中国経済が一段と減速したときの影響度を「将来的リスク」として、3段階評価している。

建設機械

中国消沈で、完全に不況ムード 

「これ以上、コマツ株を顧客に薦めることはできない」とベテラン証券アナリストが漏らすほど、建機業界は深刻な状況にある。

中国・新興国市場での需要低迷を受けて米キャタピラー、コマツ、日立建機など大手各社が軒並み苦戦。株価も下がり続けている。

減速していた中国市場が一段と険しくなったのは今年3月のことだ。例年商談が最も盛り上がり、年間需要の4割前後が集中する春節明け(2015年2月後半)になっても、一向に販売が伸びなかったのだ。この読み違えが響き、メーカー各社の決算は利益計画を割り込む結果となった。