事件の“第2幕”が11月25日、埼玉県浦和でひそかに切って落とされる。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する高付加価値型書店「蔦屋書店」が、JR浦和駅高架下の商業ビル・アトレ浦和に登場するのだ。改札に直結した店舗はカフェや文具コーナーを含め200坪。決して大きくはない。暖かみのある内装や雑誌の豊富な品ぞろえなど、コンセプトも既存の蔦屋書店から受け継ぐ。

では何が事件なのか。それは「開いたその日から儲かる店」であることだ。「浦和の予想売上高? 近所の人がびっくりするぐらい。毎月、この店だけで1000万円のキャッシュを生むよ」。CCCの増田宗昭社長は断言する。

事件の“第1幕”は2011年12月だった。かつて水戸徳川家の邸宅があった東京・代官山の4000坪の土地。これを増田氏が私財で取得し、蔦屋書店を中核とする複合型商業施設・代官山TーSITEにした。従来の書店の常識を覆し、同じテーマなら新書もハードカバーもまとめて陳列。高額な輸入書や希少な古書も国内新刊と同じ書棚で扱う。コンシェルジュが常駐し、各分野の必読本をリコメンドしてくれる。