2020年度から小学3年生で英語の授業が始まり、5・6年生では成績がつく教科になる。親の関心の高まりを受け、小学生向けの英語スクールや講座が次々と誕生している。

東京インターナショナルスクール 中目黒アフタースクールの授業風景(撮影:梅谷秀司)

午後6時、東京・目黒区の「東京インターナショナルスクール 中目黒アフタースクール」では、小学1年生が元気に声を張り上げていた。

「beat the egg(卵をかき混ぜる)」「flip the pancake(パンケーキを引っ繰り返す)」 この日の授業のテーマはパンケーキ作り。英国出身のアダム先生と、新しく覚えた表現を復唱しているのだ。ここは英語による授業と学童保育を組み合わせたスクールだ。南麻布にある東京インターナショナルスクールと住友商事が手を組み、13年に設立した。

子どもたちは小学校を終えた後、ここでネイティブスピーカーの教師による授業を受ける。毎日4時から7時までの3時間、英語漬けになるわけだ。その前後に学童保育サービスをつけたコースと、授業だけのコースがあり、1年生から4年生までの約80人が週3~5回通う。

東京インターナショナルスクールの坪谷ニュウエル郁子代表は、「外国語の習得には時間がかかる。ストレスなく受け答えができるようになるには、2000時間の学習が必要だ。ここでは小学4年生までに、英語を母国語とする小学2年生と同レベルの英語力をつけることを想定している」と語る。1日3時間×週5日なら、約3年で2000時間を超える。

しかし、目的は英語力だけではない。「論理的思考と問題解決能力」「創造力と革新性」など8項目の「グローバルスキル」の習得を目指す。最初の1時間はダンスやゲームで体を動かし、協力することを学ぶ。次に英語の基礎、読む力や創造力を養い、6時からの「探究プログラム」では、曜日ごとにフード、アート、仕事などのテーマを掘り下げる。

授業中は子ども同士の会話も英語がルール。通い始めて半年の1年生でも教師の質問や指示は理解できていた。答えは単語だけの場合が多いが、「I want to try.」のような短い文を口にする子もいる。文章が出てくるまでに約1年かかるという。

費用は週5日、学童保育なしのコースで月約9万6200円。坪谷代表は「時間単位で考えれば高くないと思う。どこにおカネをかけるか各家庭で考えてほしい」。この価格でも定員はほぼいっぱいだ。

週2回の個別学習でTOEIC600点へ