オバマ大統領と習近平主席は9月25日の会見で、人民元のSDR構成通貨入りへ歩調をそろえた(写真:UPI/アフロ)

「人民元相場がドルに対して長期的に切り下げを続けるという根拠はない」。9月25日、ワシントンのホワイトハウス。オバマ米大統領との首脳会談後に共同記者会見に臨んだ中国の習近平国家主席は、人民元に関する記者の質問に答えた後、「人民元の対ドルレートは現在、安定化に向けて動いている」と付け加えた。

[図1]
拡大する

中国は人民元の対ドルレートの基準値を、8月11日から3日間連続、計4.5%切り下げた。これ以降、「中国は為替切り下げ競争を仕掛けるつもりなのではないか」という疑いの目を向けられ続けている。

このとき行われたのは、前日終値を参考にして対ドル為替レートの基準値を決めるという制度改革だ。市場での取引価格は、この基準値の上下それぞれ2%以内に制限される。

それまでは中国人民銀行(中央銀行)が金融機関からのヒアリングを基に決めており、透明性という点では前進した。人民銀行は「基準値と市場の実勢が乖離していた」として、実勢に近づけるために制度を見直したと説明している。