6月の上海株急落で始まったチャイナショックは金融市場の激動にとどまらなかった。巻き込まれたのは新興国、資源国だ。中国経済の減速自体はみな認識していたが、政府が制御可能な範囲だとの見方が一般的だった。…

2015年10月10日号
リーマンショック以来の新興国ブームは終わった。一方で、米国が利上げに耐えるほど強いのかも疑問。世界経済の矛盾が深刻化する中、為替激動のマグマがたまっている。
(本誌:西村豪太、中川雅博、緒方欽一、福田 淳、リチャードカッツ<在NY>)
6月の上海株急落で始まったチャイナショックは金融市場の激動にとどまらなかった。巻き込まれたのは新興国、資源国だ。中国経済の減速自体はみな認識していたが、政府が制御可能な範囲だとの見方が一般的だった。…