世界の株式市場が大幅に下落した。その背景には、上海の株式市場の変調がある。上海総合指数は、今年の6月12日に高値5178.19ポイントをつけた後大幅に落ち込み、最近の株価は高値の約6割という水準である。

そこで中国発の世界危機が到来するのではないかとはやされているわけだが、火元になった上海総合指数については、9月5日のG20で周小川中国人民銀行総裁が「6月中旬以前、中国の株式市場にはバブルが絶え間なく蓄積していた」とバブルであったことを認めている。過去5年間、ほぼ2000~3000ポイントの中で動いており、平均は2000ポイントに近い。現水準は成長率に比して特に低くはないという見方もありえよう。

問題は、株価よりも中国の実体経済の行方をどう見るかという点にある。

中国のGDPは名目で1000兆円を超え、世界第2位、購買力平価ベースでは米国とほぼ肩を並べる。これだけの大国の経済がおかしくなれば、世界に多大な影響が及ぶことは火を見るより明らかだ。とりわけ近隣にあり貿易の最大相手国である日本がいちばん深刻な打撃を被る可能性が高い。

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