ビジネスの世界では、数字を使って考えたり表現したりすることが極めて重要だ。

ふかさわ・しんたろう●日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。予備校講師、ファッション業界などを経て独立。大手企業の社員などを対象とした研修実績多数。(撮影:今井康一)

数字を使うと、誤解なく情報を共有することができる。「なるべく早く」という定性的な表現だと、人によって受け取り方がまちまちだが、「○日後までに」などと数字を使って言えば、正確な共通認識ができる。

また、数字は主張に説得力を持たせる。説得力がある主張は、聞く人に納得感を与えるので、最終的には人を動かす武器になる。

たとえば上司から「来月、この商品を○十万円分売ってくれ。ただし販売促進費(販促費)は×万円以内に抑えてほしい」という難しい要求があったとしよう(図表1)。

[図表1]
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ここで「何とかします、頑張ります」と答えてしまうと、後に困ったことになりかねない。商品には利益を得るのに必要な販売価格があり、原価がある。許容できる費用も決まっている。いくら頑張ってもどうにもならない場合もある。

そういうときは上司との間で妥協点を探る必要がある。「販促費を×万円でなく、△万円まで許容してもらえれば可能です」と伝えれば「△万円までならOKだから、売り上げは必ず達成してくれ」などと、お互いに好都合な着地点が見つかる。

数字で人を動かす3つのポイント