「四半期資本主義」。今、米国でそんな言葉が使われている。主張するのは民主党の有力大統領候補、ヒラリー・クリントン氏。同氏は7月の演説で、米国企業が四半期決算の業績にこだわるあまり、長期的な視点に立った投資を怠っていると批判した。今後自らの経済公約の中に、キャピタルゲイン課税の強化を盛り込む方針だ。

四半期資本主義という言葉を作ったのは、米コンサルティング大手、マッキンゼー・アンド・カンパニーのトップ、ドミニク・バートン氏。さらに米国の経営学者の間でも、企業の短期志向や行きすぎた株主還元に対し警笛を鳴らす動きがある。米の経営学誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』で昨年、最も社会に影響を与えた論文として表彰されたのは、企業の過度の自社株買いをデータによって批判するものだった。

膨大なデータから経営を「科学」する