閑散としがちな8月の金融市場。今年は11日の人民元切り下げを皮切りに大混乱に陥った。人民元の切り下げは輸出促進を通じ、中国経済の下支えにつながるもの。が、市場参加者は、「切り下げするほど状況が悪い」と受け取った。過去7年の市場イベントは「ポスト・リーマンショック」の枠組みで起きていたが、現在および今後は中国の高成長時代の終焉という「ポスト・チャイナ」の枠組みで起きるもの、と理解されているのだろう。

8月24日約半日で6円も円高になった「8.24ショック」。ドル円相場に関しては「今年が円安最後の年となり、2016年は円高へ折り返す」と指摘してきた。折り返す理由は、年内にいったん利上げしても、「ドル高を懸念してFRB(米国連邦準備制度理事会)が利上げの手を止めるから」、というものだった。

現状を見れば、FRBの懸念の対象は「ドル高」ではなく「中国経済減速」となったものの、利上げの手が止まることでドル高相場が反転しそうなムードであり、前述のメインシナリオが前倒しになりつつあるように思える。